ヘラルボニーとは何者?松田崇弥・文登兄弟の経歴と会社の魅力まとめ

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「福祉×アート」という前例のない掛け合わせで、世界の舞台に立つ日本発のブランドがあります。その名もヘラルボニー(HERALBONY)。知的障害のあるアーティストの作品をビジネスの核に据え、「障害者は支援される側」という固定観念を根底から覆してきた会社です。カンヌライオンズ金賞受賞、パリへの海外進出、そして財団の設立と、いま世界が最も注目する日本のソーシャルビジネスのひとつとなっています。この記事では、ヘラルボニーとはどんな会社なのか、そして創業者・松田崇弥・文登兄弟のストーリーをわかりやすく解説します。

ヘラルボニーとは?会社概要

ヘラルボニーの会社概要イメージ

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株式会社ヘラルボニー(HERALBONY Co., Ltd.)は、2018年7月24日に設立された岩手県盛岡市発のクリエイティブカンパニーです。

ミッションは「異彩を、放て。」。知的障害のあるアーティストが生み出すアート作品をライセンス契約によって「知的財産」として管理し、企業とのコラボレーション商品やオリジナルブランドを展開することで、アーティストと福祉施設に正当なロイヤリティを届けるビジネスモデルを構築しています。

創業からわずか数年で、国内外79の福祉施設・293名以上の作家とライセンス契約を締結。作家および福祉施設への年間ロイヤリティ総額はこの4年間で25.5倍に増加しました。拠点は盛岡本社のほか、東京・銀座にも展開しています。

  • 会社名: 株式会社ヘラルボニー
  • 設立: 2018年7月24日
  • 本社: 岩手県盛岡市
  • 代表: 松田崇弥(代表取締役社長CEO)・松田文登(代表取締役副社長COO)
  • 事業内容: 知的障害のある作家のアートライセンス事業、ブランド商品の企画・製造・販売、ギャラリー・ストア運営、企業コラボレーション

松田崇弥・文登兄弟のプロフィール・経歴

松田兄弟のプロフィールイメージ

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ヘラルボニーを率いるのは、岩手県出身の双子の兄弟です。ふたりとも1991年生まれで、それぞれ異なるキャリアを歩んだのちに共同創業という形で合流しました。

松田崇弥(まつだ たかや)― 代表取締役社長CEO

東北芸術工科大学企画構想学科を卒業後、放送作家・小山薫堂氏が率いる企画会社オレンジ・アンド・パートナーズにプランナーとして入社。クリエイティブの現場でビジネスの感覚を磨いたのち、24歳のとき岩手県花巻市の「るんびにい美術館」で障害者のアート作品に出会い、ヘラルボニーの原点となるビジョンを抱きます。

松田文登(まつだ ふみと)― 代表取締役副社長COO

東北学院大学を卒業後、大手ゼネコンに入社し、東日本大震災後の被災地再建プロジェクトに従事。その後、崇弥の呼びかけに応じて共同創業に加わります。

ふたりが特に強調するのは、自分たちの活動が「支援」ではなく「ビジネス」であるという点。「障害のある人を助けたい」という同情ではなく、彼らの作品に本物の商業価値があると信じて事業を展開してきたことが、多くの共感と評価を集める理由のひとつです。

創業のきっかけとビジネスモデル

ヘラルボニー創業イメージ

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兄・翔太さんとの原点

創業の原動力となったのは、ふたりの4歳上の兄・翔太さんの存在です。翔太さんは重度の知的障害を伴う自閉症で、家では楽しそうに過ごしているものの、社会に出ると「障害者」という枠組みで見られてしまう。そのギャップへの問題意識が、事業のスタート地点になりました。

また、会社名「ヘラルボニー」は、翔太さんが小学生のころに日記帳に繰り返し書いていた謎の言葉。意味はわからないけれど、なぜか気になる言葉として、兄弟はこれを社名に採用しました。

ビジネスモデル:アートを「知的財産」に

ヘラルボニーの核となるのは、アートライセンスモデルです。福祉施設に所属するアーティストの作品をデジタルデータとして管理し、著作権ライセンスを軸にBtoB・BtoCの両軸でビジネスを展開します。

  • BtoBビジネス: 企業の制服・内装・パッケージ・広告などへのアートデザイン提供(三井住友フィナンシャルグループ、東京メトロなど多数と協業)
  • BtoCビジネス: オリジナルブランド「HERALBONY」としてネクタイ、バッグ、ステーショナリーなどのプロダクトを販売
  • 国際展開: 2024年7月にフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立し、海外展開を本格化

アーティストへのロイヤリティ還元率の高さも特徴のひとつ。「障害者の作品を安く使う」のではなく、正当な対価を支払うことで、持続可能なビジネスとして成り立たせています。

世界が認めた実績・受賞歴

ヘラルボニーの受賞歴イメージ

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ヘラルボニーはその革新的なビジネスモデルと社会的インパクトが国内外で次々と評価されています。

主な受賞歴・実績

  • 2019年: Forbes JAPAN「30 UNDER 30」に松田兄弟が選出
  • 2022年: 著書『異彩を、放て。』(新潮社)刊行、話題に
  • 2024年: LVMHが主催するイノベーション・アワード受賞
  • 2024年7月: フランス・パリにHERALBONY EUROPEを設立
  • 2025年3月: 第75回芸術選奨(芸術振興部門)文部科学大臣新人賞を松田兄弟が受賞
  • 2025年6月: カンヌライオンズ2025「Glass: The Lion for Change」部門でゴールド(金賞)受賞
  • 2026年1月: 「ヘラルボニー財団」を設立

2025年のカンヌライオンズ金賞は特に大きな話題となりました。Apple・Nike・AXAなどのグローバル大企業の作品を抑えて受賞したことで、ヘラルボニーの名前は世界のクリエイティブ業界に広く知れ渡ることになりました。

国際アートアワードの開催

2025年には「HERALBONY Art Prize 2025」を開催。世界65の国と地域から1,320名のアーティストが応募し、総計2,650作品が集まりました。ヘラルボニーは単なる国内の福祉ブランドを超え、国際的なアートプラットフォームへと進化を遂げています。

世間の反応・まとめ

ヘラルボニー世間の反応イメージ

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ヘラルボニーに対する世間の反応は、一般の消費者からビジネス関係者まで幅広く好意的です。特に「障害者支援」ではなく「ビジネス」として正面から向き合っている姿勢が、多くの共感を呼んでいます。

「買うことで誰かを助けているのではなく、本当にかっこいいから買う。それが理想」という松田兄弟の言葉が、ヘラルボニーの本質を表しています。

SNSではコラボ商品が発売されるたびにトレンド入りすることもあり、特に若い世代からの支持が高い傾向があります。一方で、「もっとロイヤリティを上げてほしい」「アーティスト本人への認知度向上を」といった声も届いており、企業側もその課題に向き合い続けています。

2026年1月に設立された「ヘラルボニー財団」は、障害のある人が直面する根源的な社会課題の解決を目的としており、ビジネスと社会貢献の両輪でさらなる展開が期待されています。

「異彩を、放て。」というミッションのもと、ヘラルボニーは福祉の概念そのものを書き換えようとしています。知的障害のある人々のアートが世界のカンヌで金賞を獲得する時代が来た今、この会社の挑戦は私たちひとりひとりの「多様性への向き合い方」を問いかけています。


💬 たかやんの一言

ヘラルボニーの活動、最初に知ったときは感動しました。障害のある方のアートをビジネスにする仕組み、本当に素晴らしいと思います。

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