陸上競技・短距離走の世界記録保持者として「人類史上最速の男」の称号を手にしたウサイン・ボルト。2017年に現役を引退してからも、実業家・アンバサダー・父親としてその存在感は衰えるどころか増しています。
この記事では、ウサイン・ボルトの引退後の事業活動・パートナーや子ども・陸上界との関わりなど、最新情報をまとめて紹介します。
ウサイン・ボルトのプロフィールと陸上実績

基本プロフィール
・フルネーム ウサイン・セント・レオ・ボルト
・国 籍 ジャマイカ
・生年月日 1986年8月21日(38歳)
・出身地 ジャマイカ・トレローニー教区スパークス
・職 業 元陸上競技短距離選手/実業家/ブランドアンバサダー
・身 長 195cm
ウサイン・ボルトは身長195cmという、短距離選手としては異例の長身を誇ります。一般的に短距離走はスタート反応の速さと回転率が重要とされており、長身は不利と考えられていました。しかしボルトはその常識を覆し、圧倒的なストライド(歩幅)の広さを武器に世界の頂点に立ちました。
陸上選手時代の主な実績
ボルトが現役時代に残した記録は、陸上競技の歴史を塗り替えるものでした。
・100m世界記録:9秒58(2009年世界陸上ベルリン大会)
・200m世界記録:19秒19(2009年世界陸上ベルリン大会)
・オリンピック金メダル:計8個(北京・ロンドン・リオ3大会)
・世界陸上金メダル:計11個(史上最多)
・100m・200m・4×100mリレー:3大会連続3冠達成
100mの9秒58という記録は、樹立から15年以上が経過した現在も破られていません。200mの19秒19も同様で、これほど長期間にわたって世界記録が更新されないケースは短距離走史上きわめて稀です。
オリンピックでは北京(2008年)・ロンドン(2012年)・リオデジャネイロ(2016年)の3大会で100m・200m・4×100mリレーの「トリプルトリプル」を達成。ただし北京大会の4×100mリレー金メダルは、チームメイトのドーピング違反により後に剥奪され、最終的な獲得数は金8個となっています。
世界陸上競技選手権では100m・200m・4×100mリレーの3冠を3度達成し、合計11個の金メダルを獲得。これは世界陸上史上最多の記録です。
2017年のロンドン世界陸上を最後に現役を引退。翌2018年には正式に競技生活に終止符を打ちました。
引退後のウサイン・ボルト——事業家・アンバサダーとして

ボルト・モビリティ(Bolt Mobility)
引退後のボルトが最初に大きく注目された事業が、電動モビリティのシェアリングサービス「ボルト・モビリティ(Bolt Mobility)」です。電動キックスケーターや電動自転車のレンタルサービスを展開する企業の共同設立者として名を連ね、世界各都市でのサービス展開を推進しました。
陸上で培った「速く移動する」というブランドイメージと、新しい都市型交通手段であるマイクロモビリティの相性は抜群。ボルト自身がその顔となって事業をPRしました。
飲食業・レストランチェーン
ボルトはジャマイカを拠点にレストランチェーン事業も展開しています。母国への愛着が深いボルトらしく、ジャマイカ料理や地元食文化を大切にした飲食店経営に力を入れており、事業規模を拡大させています。
大手ブランドとのスポンサー契約
現役時代から長年にわたってパートナーシップを結んでいるスポーツブランド「プーマ(Puma)」との関係は引退後も続いています。また、高級時計ブランド「ユブロ(Hublot)」のアンバサダーとして世界中のイベントに登場し、そのブランド価値向上に貢献しています。
過去にはゲータレード・ビザ・日産自動車などとも大型スポンサー契約を結んでおり、スポーツ引退後もグローバルな商業活動を積極的に行っています。
ジャマイカ観光大使
ジャマイカ政府はボルトを公式グローバル観光大使に任命しています。世界中に知られるボルトの名前と影響力は、母国ジャマイカの観光誘致において大きな効果を発揮しており、様々なプロモーション活動でジャマイカの魅力を発信しています。
投資詐欺被害という試練
一方で、ボルトは大きな試練も経験しました。ジャマイカの民間投資会社「Stocks & Securities Limited(SSL)」に預けていた資産から、約1280万ドル(当時の換算で約16億円)が不正に引き出されていたことが発覚したのです。元従業員による横領・不正行為として捜査が進められ、200名以上の被害者が存在するとされています。
その後、SSL社からの返金プロセスが始まり、ボルトを含む被害者への補償が段階的に行われています。加害者は現在勾留中で、裁判が進行しています。この事件はジャマイカ社会でも大きく報道され、投資管理のあり方について広く議論を呼びました。
陸上界への復帰——「アルティメット・レジェンド」として

競技からは離れたボルトですが、陸上界との縁は切れていません。世界陸上競技連盟(ワールドアスレティックス)は、2026年9月にハンガリーのブダペストで開催される新大会「ワールドアスレティックス・アルティメット選手権(World Athletics Ultimate Championship)」において、ボルトを公式の「アルティメット・レジェンド(Ultimate Legend)」に任命しました。
この大会は世界ランキング上位の選手のみが出場できるシーズン最終大会で、賞金総額は陸上界史上最大となる1000万ドルという規模。ボルトはその顔として大会プロモーションや普及活動に携わっています。
ボルト自身はこの役割について「アルティメット・レジェンドという称号を得るために長年努力してきたので、このチャンピオンシップに関われることが本当に嬉しい。現役時代にこういう大会があれば良かったと思う。陸上界を正しい方向に動かす大会なので、この役割を通じてスポットライトを当てたい」と述べています。
ウサイン・ボルトのパートナーと3人の子ども

パートナー・カシー・ベネットとは
ボルトのパートナーは、ジャマイカ出身のモデル・女優・インフルエンサーのカシー・ベネット(Kasi Bennett)さんです。大学で法学士号を取得した才女で、インスタグラムには数十万人のフォロワーを持ちます。二人は2014年ごろから交際を始め、長年のパートナーとして歩んでいます。
結婚については公式には明らかにされておらず、事実婚に近い関係を築いていると伝えられています。
3人の子どもたち
・長女:オリンピア・ライトニング・ボルト(2020年生まれ)
・長男:セイント・レオ・ボルト(2021年生まれ・双子)
・次男:サンダー・ボルト(2021年生まれ・双子)
ボルトは子どもたちとの時間を何より大切にしており、朝は子どもたちを学校へ送り出し、一緒にレゴを組み立てたり映画を観たりと、穏やかな家庭の時間を楽しんでいるといいます。「引退後に子どもと過ごす時間を作ることが難しかった」と語る一方で、家族と向き合う生活にやりがいを感じていることを明かしています。
現役時代のあのスピードと激しさとは対照的な、落ち着いた父親の顔を持つボルトの姿は、ファンの間でも大きな支持を集めています。
ウサイン・ボルトの現在の推定資産

引退後も多方面でのビジネス活動・スポンサー収入を続けるボルトの推定資産は、約9000万ドル(約135億円)とされています。前述の投資詐欺被害によって一部の資産を失ったものの、長年積み上げてきた収益基盤は引き続き堅固です。
プーマとの長期パートナーシップや高級ブランドのアンバサダー活動、レストラン事業、講演活動など、収入源は多岐にわたります。引退後の「第二のキャリア」としての実業家としての歩みは、アスリートのセカンドキャリアのロールモデルとも評されています。
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💬 たかやんの一言
ボルトがパパになってるのを見ると時の流れを感じます。でもあの笑顔は変わらないですよね。いつまでも世界一の走りを心に刻んでいます。

