今年(2024年)6月19日(享年91)に亡くなってしまった三島喜美代さん。
三島喜美代さんは、陶器で空き缶や古新聞などを表現し革新的な作品を制作、国内外で大人気だった美術家です。
今回は、そんな三島喜美代さんの死因、経歴、作品について、公開されている情報をもとに調査しまとめてみました。
三島喜美代について
三島喜美代さんのプロフィール
本名:三島 喜美代(みしま きみよ)
生年月日:1932年生まれ
没年月日:2024年6月19日(91歳)
出身地:大阪府
三島喜美代さんといえば、陶器で新聞や空き缶を表現した革新的な作品で知られている現代美術家!!
作品では、大量消費社会や情報化社会への恐怖や不安感を遊び心を持って表現されています。
世界的にも評価されていた三島喜美代さんですが、残念ながら2024年6月19日に91歳で死去されました。
死因は!?
三島喜美代さんの死因については『病気』と報じられていますが、詳しい病名などは公表されていませんでした。
新聞紙や空き缶などのごみを精巧に再現した陶製の作品で知られる現代美術家の三島喜美代(みしま・きみよ)さんが6月19日、病気のため死去した。91歳だった。告別式は近親者で行った。
日本経済新聞
90代の死因については以下のようなものがあります。
・第1位 心疾患
・第2位 悪性新生物(がん)
・第3位 肺炎
・第4位 老衰
・第5位 脳血管疾患
※健康長寿ネット 高齢者の死亡原因 参照
三島喜美代さんも91歳と高齢だったので、このような病気で亡くなった可能性が高そうですね。
アーティストとしての経歴
1960年代
・画家、芸術家としての活動を開始。
・新聞紙や印刷会社から廃棄された紙くず、古い映画のポスターを使ってコラージュを作り始める。
・印刷物や紙くず以外にも日常生活で使わなくなった毛布や、その他の素材をも使用する。
・当時はお金もなかったこともあり、身の回りにある物を素材として使っていた。
1970年代
・コラージュに使う材料が溜まってくると、象徴的な新聞の形をした陶芸を作ろうと思いつく。
・初めは新聞の形を真似るほど粘土を薄くするのに苦労したが、うどん作りの実演を見て、麺棒を使うことを思いついた。
・何年もコラージュにシルクスクリーン技法を使っていたため、新聞の文章を陶芸に転写する方法を編み出すことができた。
・材料は興味のあるトピックに関する様々な日本の新聞から記事や広告を選んだ。ニューヨークタイムズの切り抜きもよく使用していた。
1980年代
・1986年1987年にかけては、ロックフェラー財団助成金を受けてニューヨークに滞在していたときに行ったブロードウェイのショーのチラシを使っていた。
・走泥社の陶芸運動への参加を誘われるが、彼女は自分が陶芸家だとは思っていなかったので、参加しなかった。
主な個展
2024「三島喜美代―未来への記憶」練馬区立美術館(東京)
2023「三島喜美代-遊ぶ 見つめだす 作り出す」岐阜県立現代陶芸美術館(岐阜)
2023「CADAN:現代美術 2023」ギャラリーヤマキファインアートブース(東京)
2022「三島喜美代展」銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM(東京)
2020「2020年度第4回コレクション展:特集 三島喜美代」京都国立近代美術館(京都)
2020「三島喜美代展」 ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
2018「Works since the painting period :1965-」ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
2018 Anne Mosseri-Marlio Galerie(スイス)
2017「Early Works」MEM(東京)
2017「Newspaper99-NG」 ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
2017 フリーズ・ニューヨーク2017 ギャラリーヤマキファインアートブース(ニューヨーク、アメリカ)
2016Taka Ishii Gallery(ニューヨーク、アメリカ)
2015アートファクトリー城南島(東京)
※https://gyfa.co.jp/ 参照
主なグループ展
2024「Here and There and Back Again, Japanese Art 1964 – 2024」Nicolas Krupp Gallery(スイス)
2024「アーテイストに学ぶ世界のみかた」 芦屋市立美術博物館(兵庫)
2024グループ展「レリーフ彫刻から立体表現」ギャラリーヤマキファインアー(神戸)
2023「開館60周年記念RE:スタートライン1963-1970/2023,現代美術の動向展シリーズに見る美術館とアーティストの共感関係展」京都国立近代美術館(京都)
2023「第11回円空大賞展 共鳴ー継承と想像ー」岐阜県美術館(岐阜)
2023「台北當代2023」ギャラリーヤマキファインアートブース(台北)
2022「ACK(Art Collaboration Kyoto)」ギャラリーヤマキファインアートブース(京都)
2022「MOTコレクションジャーナルvol.2 」東京都現代美術館(東京)
2022「森の色」展 ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
2022「ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」ポーラ美術館(東京)
2022「戦後の女性アーティスト-1970~2017-」展 ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
2022「Listening to Clay」Joan B Mirviss LTD(ニューヨーク)
2021「Metamorphosis and Evolution 変容と進化」emmy art+ (東京)
2021「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館(東京)
2019「ELLE LOVES ART」展(東京)
2019「こどもおとな―これ、なににみえる?」芦屋市美術博物館(兵庫)
2019「山村コレクション展」兵庫県立美術館(兵庫)
2019「台北Dangdai Art &Ideas」(ブース:ギャラリーヤマキファインアート)
2018「コレクション2: 80年代の時代精神ツァイトガイストから」国立国際美術館(大阪)
2018「三島茂司・三島喜美代」MEM(東京)
2017「クロニクル、クロニクル!」クリエイティブセンター大阪
2017「アートバーゼル香港2017」
2016「台北アートフェア2016」
2014「アイデンティティとオリジナリティ」兵庫陶芸美術館
2014「Currents:日本の現代美術(クリスティーズ香港)
2012「言葉と美術が繋ぐものー中原佑介へのオマージュ展」ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
※https://gyfa.co.jp/ 参照
主な受賞歴
2022第11回円空賞受賞
2022第63回毎日芸術賞
2021令和三年度文化庁長官表彰
2019第5回安藤忠雄文化財団賞
2019Sardi per l’Arte Back to the Future Prize (イタリア)
2002焼津市長賞
2001山口県立美術館賞・市民賞、宇部市野外彫刻美術館
1996彩の国さいたま彫刻バラエティ‘96大賞
1989国際陶磁器展美濃’89陶芸部門銅賞
1988日本現代陶彫展’88金賞
1974ファエンツァ国際陶芸展 ゴールドメダル(イタリア)
1966関西独立展 関西独立賞
1965第9回シェル美術賞展佳作賞
1964関西独立展 関西独立賞
1963独立賞・須田賞受賞
※https://gyfa.co.jp/ 参照
主な作品
どれも陶器で出来ているとは思えない表現力の高さ、クオリティーです!!
ゴミをモチーフにするという発想も革新的でどれも唯一無二の作品ですね。
キャンバスアートにも古新聞や、古雑誌が素材として使われています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は『三島喜美代の死因は!?経歴や作品も紹介!!』というタイトルで以下の通りまとめてみました。
三島喜美代さんの、陶器で新聞や雑誌、空き缶などのゴミをモチーフにした革新的で唯一無二の作品は、今後もたくさんの人たちに驚きと感動を与えていくことでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。