若林正恭『青天』直木賞の結果は?受賞ならずも選考委員が絶賛

若林正恭『青天』直木賞の結果は?受賞ならずも選考委員が高評価(芝生のアメフトのヘルメットと青空のイメージ画像) 芸能ニュース

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オードリーの若林正恭さんが初めて書いた小説『青天(アオテン)』が、第175回直木賞の候補に選ばれました。2026年7月15日の選考会の結果は、惜しくも受賞ならず。それでも選考委員からは「とても高評価だった」との声が上がりました。この記事では、直木賞の結果と選考委員の評価、あらすじやタイトルの意味、その後の若林さんの活動までまとめます。

📌 この記事のポイント(若林正恭『青天』)

  • オードリー若林正恭の初小説『青天(アオテン)』が、第175回直木賞の候補に(2026年6月11日発表)
  • 2026年7月15日の選考会で受賞ならず。受賞作は朝倉かすみ『けんぐゎい』
  • 選考委員の辻村深月は「大変のびやかな小説」「とても高評価だった」と講評
  • 1999年の高校アメフト部が舞台の青春小説。2026年2月20日発売、累計29万部(6月時点)
  • 落選後、本人はInstagramで「直木賞に青天喰らいました」。9月には國分功一郎との対談本『帳の向こう』も発売

【結果】第175回直木賞、『青天』は受賞ならず

2026年7月15日、第175回直木賞の選考会が都内で行われ、受賞作は朝倉かすみさんの『けんぐゎい』に決まりました。若林さんの『青天』は受賞を逃しています。

選考委員の辻村深月さんは講評で、『青天』について次のように語りました(ORICON NEWSより)。

大変のびやかな小説で、光る表現がとても多くありました。(中略)いい意味で計算をしていない、身体性を伴うものがあった。とても高評価だったのですが、受賞できなかったのは、初めての小説ということで、この先にさらにどんなものを書かれるのか見てみたいという声が多くありました

辻村深月(直木賞選考委員)

1999年が舞台であることについても「その時の風土が伝わってきて面白いという声があった」一方で、「現代の読者に送り出す時に、より普遍性が高いものとして、若林さんが次に何を書くのか見てみたい」という意見もあったと明かしています。

結果発表から3日後、若林さんはInstagramに「直木賞に青天喰らいました」と投稿。アメフトで仰向けに倒される「青天」に、落選をかけた一言でした。

▲ 「直木賞に青天喰らいました」とつづった投稿(2026年7月18日、出典:若林正恭 公式Instagram @masayasuwakabayashi)

若林正恭『青天』が直木賞候補に

2026年6月11日、第175回芥川賞・直木賞の候補作が発表され、若林さんの初小説『青天』(文藝春秋)が直木賞の候補に選ばれました。若林さんにとっては初めての候補入りです。候補作は次の5作品でした。

  • 朝倉かすみ「けんぐゎい」(光文社)
  • 蝉谷めぐ実「見えるか保己一」(KADOKAWA)
  • 凪良ゆう「多類婚姻譚」(講談社)
  • 原田ひ香「#台所のあるところ」(文藝春秋)
  • 若林正恭「青天」(文藝春秋)

候補入りを受けて、若林さんは次のようにコメントしています(文藝春秋のプレスリリースより)。

とにかくアメフトが好きで夢中で書いた作品なので、直木賞の候補作に選ばれるとは思ってもいませんでした。主人公のアリが、想像よりずっと力強く、遠くまで走っていくなあと。「そのまま直木賞にぶち当たってこい」と背中を見守る気持ちです。

若林正恭

芸能人の直木賞候補としては、これまでに加藤シゲアキさん(NEWS)の『オルタネート』(2021年・第164回)や『なれのはて』(2024年・第170回)、SEKAI NO OWARIのSaoriさん(藤崎彩織さん)の『ふたご』(2018年・第158回)がありますが、いずれも受賞には至っていません。芥川賞では、ピースの又吉直樹さんが2015年に『火花』で受賞しています。

小説『青天(アオテン)』のあらすじ

『青天』は、1999年を舞台にした青春小説です。総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち砕かれます。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごすアリ。自分の不甲斐なさにもがき続けるなかで、再びアメフトと向き合う決意を固めていきます。

若林さんはインタビューで「同世代のおじさんの心の中の高校生に向けて書きました」と話していて、当時の空気を出すために、古本屋で当時の雑誌を大量に買い込んだそうです(WWDJAPANより)。執筆のきっかけについては「アメフトが好きだけど年齢的にもうプレーはできないので書くしかないと思いました」と語っています。

タイトル「青天(アオテン)」の意味

「青天(アオテン)」は、アメリカンフットボールで試合中に仰向けに倒されることを表す言葉です。倒されたときに見上げる空――全力でぶつかり、倒され、それでも立ち上がる主人公の姿と重なるタイトルになっています。

29万部のベストセラーになるまで

若林さんによると、小説の連載が始まったのは「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」が終わったあとだったそうです。その後、2026年2月20日に文藝春秋から書籍化(定価1,980円・304ページ)。発売直後から全国の書店で売り切れが続き、発売2週間で累計28万部、直木賞候補の発表時点で29万部を突破しました。

若林さんはこれまでもエッセイで知られ、2018年には『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』で斎藤茂太賞を受賞。エッセイ集『ナナメの夕暮れ』は累計42万部を超えています。

相方・春日俊彰の「書評」

高校のアメフト部でチームメイトだった相方の春日俊彰さんも、『青天』を読んでいます。「面白かったね、非常に。アメフトをやっている人、やったことある人は全員読んだ方がいいね。試合の描写が、ほんとにリアル」と語り、体の衝撃や試合前の気持ちを「本当に思い出した」としみじみ振り返りました(ORICON NEWSより)。

若林正恭のその後|國分功一郎との対談本『帳の向こう』

直木賞の選考会のあとも、若林さんの執筆活動は続いています。2026年9月には、哲学者・國分功一郎さんとの対談をまとめた『帳の向こう』(文藝春秋)が発売されました。「目的と手段」の社会や資本主義の行きづまりなど、いまを生きるしんどさをテーマに語り合った一冊です。

選考委員からも「次に何を書くのか見てみたい」と期待された若林さん。2作目の小説がいつ出るのかにも注目が集まります。

まとめ

  • 若林正恭の初小説『青天』は、第175回直木賞の候補に選ばれた(2026年6月11日)
  • 2026年7月15日の選考会で受賞ならず。受賞作は朝倉かすみ『けんぐゎい』
  • 選考委員の辻村深月は「大変のびやかな小説」「とても高評価だった」と講評
  • 1999年の高校アメフト部が舞台。2026年2月発売で累計29万部
  • 本人は「直木賞に青天喰らいました」とInstagramに投稿
  • 2026年9月には國分功一郎との対談本『帳の向こう』が発売

受賞こそ逃したものの、初めての小説で直木賞候補になり、選考委員からも高く評価された若林さん。「小説家・若林正恭」の次の一作が楽しみです。

💬 たかやんの一言

又吉直樹さんの芥川賞を見てきた身としては、若林さんの直木賞も期待していただけに残念でした。でも「直木賞に青天喰らいました」の一言、さすがです。選考委員もここまで評価しているので、次の小説が今から楽しみです。

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